IBMはStreamSetsとwebMethodsの買収を完了し、高度な統合、API管理、データ取り込み機能によってソフトウェア製品を強化した。StreamSetsの追加により、IBMのAIおよびデータプラットフォームに新しいデータ取り込み機能が導入され、webMethodsはIBMの自動化ソリューションに統合プラットフォームサービス(iPaaS)機能を提供する。この動きは、IBMの顧客に堅牢なアプリケーションおよびデータ統合プラットフォームを提供し、イノベーションを促進し、ビジネスにおけるAI対応を促進することを目的としている。

デジタル環境が急速に拡大する中、組織はハイブリッドクラウド環境全体にわたるアプリケーション、API、データの急増に取り組んでいる。IBMの買収は、現在世界中で1,500社を超える企業にサービスを提供しているStreamSetsとwebMethodsのテクノロジーを統合することで、この課題に対処する。これらのテクノロジーは、アプリケーションを最新化し、企業全体にAIを効果的に導入するために不可欠だ。統合ソフトウェア市場は2027年までに180億ドルを超えると予想されており、このようなソリューションに対する需要の高まりを裏付けている。

IBMソフトウェアの製品担当シニアバイスプレジデントであるDinesh Nirmal氏は、IBMによる買収により、企業が直面する複雑さが軽減されると述べている。StreamSetsのクラウドベースのリアルタイムデータ取り込みツールはIBMのwatsonx.dataに組み込まれ、ストリーミングデータを管理する機能が強化される。さらに、StreamSetsはIBMの既存のデータ統合製品を補完し、主要なハイパースケーラーやオンプレミスシステムで利用できるようにする計画だ。

webMethods iPaaSソリューションは、IBMの統合製品をサポートするように拡張され、顧客がマルチクラウドハイブリッド統合を実現するための道筋を提供する。これにより、組織はシステムとデータ サイロの複雑なネットワークを管理できるようになり、ローカルデータ主権規制に準拠しながら、最新の統合アプリケーションとサービスの作成が容易になる。IBMのこの戦略的動きは、開発者とITプロフェッショナルが大規模な統合をより効率的に処理できるようにすることを目指している。

出典:プレスリリース