グロービス経営大学院（東京都千代田区）は、自社開発のAI自然言語テキスト解析エンジン「GAiDES」を搭載したアンケート分析システムを導入。同システムは、学内シンクタンク「GAiMERi」が開発したもので、2023年1月期から運用を開始し、アンケート解析時間を70%短縮したと報告。

同大学院では、年4回の各期に約40科目・300クラスを開講し、中間アンケートを通じて学生の要望やコメントを収集。これらのフィードバックは、クラス運営の改善や学習体験向上に活用されている。しかし、6,000件を超える自由記述アンケートの解析には多大な時間が必要だった。

新システムでは、AIがアンケートから重要な記述を抽出し、内容に応じてラベル分類を行う。これにより、科目や期間を指定して回答を一覧表示し、効率的な分析が可能になった。GAiMERi所長の鈴木健一は、AIの活用により、アンケート解析の効率化と質の向上を実現し、学生の声を迅速かつ正確に把握することができるようになったと述べている。

グロービス経営大学院は、AIやテクノロジーを活用した教育モデルの研究開発を進めており、GAiMERiの研究成果を活かして、次世代ビジネスリーダーの育成に貢献していく方針。学生の学びやバックオフィス業務に最先端のテクノロジーを取り入れ、より良い学習体験の提供を目指している。