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Variational AI（バンクーバー）は、小分子創薬向け基盤モデル「Enki™」の開発において、550万米ドルのシード延長ラウンドを完了したと発表。この資金調達はNimbus Synergies主導で、Merck Global Health Innovation Fundなどが参加。Enki™はバイオ医薬品の化学チームが新規ヒット化合物を効率的に発見・最適化する手助けをする。

バイオ医薬品業界ではAIの採用が進む中、Variational AIは約600の標的を網羅するデータセットでEnki™を訓練。CEOのハンドル・キム氏は「Enki™により、化学チームは従来の方法より効率的に新規出発点を持つ化合物を発見・最適化できる」と述べる。パートナー企業は数週間で新規分子を合成・試験し、高いヒット率と合成成功率を達成しているという。

Nimbus Synergiesのジェイソン・ロバートソン氏は「Variational AIの基盤モデルは、少ない計算資源とデータで動作し、創薬における新たな方向性を示している」と評価。この基盤モデルは医薬品開発の信頼性とコスト効率性を高め、患者の治療成果向上に貢献すると期待される。

新たな資金調達により、Variational AIは技術を市場に展開し、バイオ医薬品企業の新規医薬品設計を支援する方針。同社はバンクーバーに拠点を置き、積極的に採用活動を行っている。詳細は公式サイトやメールでの問い合わせが可能だ。