Cockroach Labs は、クラウドネイティブの分散SQLデータベースである CockroachDB のアップデートを発表し、現代の企業向けの機能を強化しました。アップデートには、AI アプリケーションをサポートする Vector Search、pgvector との統合、CockroachDB Cloud の新しい層が含まれています。これらの機能は、シンプルさ、スケーラビリティ、セキュリティの向上を目的としており、回復力のあるデータ管理ソリューションを維持するという同社の取り組みを示しています。

同社の CEO である Spencer Kimball 氏は、データ量の増加、規制要件、継続的な可用性の必要性といった課題に対応する上で、これらのアップデートが重要であると強調しました。新機能は、データ管理における AI の役割の拡大と、複雑なクエリを処理してリアルタイムの洞察を提供できる高度なソリューションのニーズに対応し、クラウドの回復力に関する新しい基準を確立するように設計されています。

CockroachDB 24.2 では、運用データの管理と AI 駆動型アプリケーションのサポートに不可欠なベクトル検索機能が導入されています。このアップデートは、2026 年までに企業の 30% 以上がベクトル データベースを採用すると Gartner が予測する、ベクトル データベースの需要の高まりに対応することが期待されています。ベクトル検索と運用データの統合は、複数のシステムの必要性を減らしてデータ インフラストラクチャを合理化することを目的としています。

さらに、Cockroach Labs は CockroachDB Cloud を新しい標準層で更新し、エンタープライズ クラウド プラットフォーム エクスペリエンスを実現するマネージド サービスを提供しています。Basic、Standard、Advanced 層を含む CockroachDB Cloud プラットフォームの階層化アプローチは、クラウドの導入を簡素化し、企業がシステムを簡単に拡張できるように設計されています。同社はまた、プラットフォームの範囲を拡大し、クラウドの導入、回復力、データの最新化を推進するために、戦略的パートナーシップを結んでいます。