ダスキン（大阪府吹田市）は、創業60周年を迎えると同時に、年末大掃除に関する調査・分析を20年間続けてきた。この節目に、20年後の未来予測をAIを用いて行い、「AIと考える汚れ・おそうじ未来予測2044」という特設Webコンテンツを公開した。予測では、キッチンや浴室などの日常の汚れや掃除の変化をAIが分析している。

特設Webコンテンツでは、キッチンの未来像が描かれている。AIコンシェルジュが料理を提案し、後片付けまで行うという。また、料理が趣味として楽しまれるようになり、汚れにくい素材や自己洗浄機能を持つキッチンが普及すると予測されている。これにより、掃除時間は大幅に短縮される見込みだ。

さらに、未来の掃除道具についてもAI予測が紹介されている。例えば、汚れを食べるエコペット・プランツや、感情に応じた香りを放つムードリンク・フレグランスなどが挙げられている。これらの道具が実現すれば、家庭内の掃除はさらに効率化されるだろう。

SHIFT AI（東京都渋谷区）の木内翔大氏は、このプロジェクトのAI監修を務めた。未来予測の不確実性をどう活かすかが課題だったが、人間の想像を超える新しいアイデアがAIから提示されたと述べている。ダスキンとSHIFT AIの取り組みにより、未来の家事や掃除の姿が一つの形として示された。