Google（アメリカ）は、生成AIを活用した快適なユーザー体験の提供を目指し、データベースを基盤としたエンタープライズ生成AIアプリの構築を支援する。開発者が運用データを用いてインテリジェントなアプリを作成できるようにする一方で、GoogleのGeminiモデルを活用し、データベース関連の作業を簡素化する。さらに、データベースのモダナイズを進め、生成AIの利用を容易にする。

Googleは、Spannerに新機能を追加し、グラフ処理や高度な全文検索、ベクトル検索を可能にした。これにより、関連性の高いアプリケーションの構築が可能になる。また、AlloyDBにはScaNNベクトルインデックスが導入され、Google検索やYouTubeで使用される技術が活用されている。これにより、企業は高パフォーマンスのワークロードを実現できる。

Googleは、Aivenとの戦略的パートナーシップを通じて、AlloyDB Omniのデプロイと管理をサポートする。Aiven for AlloyDB Omniは、Google Cloud、AWS、Azureでのデプロイを簡単にし、マルチクラウド運用を改善するマネージドクラウドデータベースサービスだ。これにより、生成AIアプリケーションの構築がどのクラウド上でも容易になる。

さらに、GoogleはMemorystore for Valkey 7.2を発表し、これをサポートする初の大手クラウドプロバイダになった。Memorystore for Valkey 8.0の公開プレビュー版も利用可能になり、パフォーマンスと信頼性が向上している。Firebase Data Connectの公開プレビュー版も今月後半にリリースされ、Cloud SQLと統合されたフルマネージドのPostgreSQLデータベースとして機能する。