クラスメソッド（東京都港区）は、情報共有プラットフォーム「Zenn」におけるスパム投稿対策として生成AIを用いた自動検出システムを導入した。12万人以上の会員が利用する同プラットフォームでは、スパム投稿の増加に対応するため、2024年6月から対策を開始。人力では困難な大量のコンテンツチェックを自動化することで、ユーザー体験の維持に努めている。

同社によると、LLMを活用したスパム検出システムは2024年7月から運用を開始し、短期間で高い精度の検出が可能になったという。7月から8月にかけて約1,500件のスパムを自動検出し、人間による最終確認を経て適切な対応を行っている。その結果、スパム疑いのある投稿は前月比で約90％削減された。

Zennはエンジニア向けの情報共有コミュニティとして、記事投稿や本の公開、メモの共有など多様な機能を提供。企業や団体による利用も増えており、月間PVは1,300万件を超える規模に成長している。クラスメソッドは、Zennを通じた技術情報の共有が快適に行えるよう、今後も運営を支援していく方針だ。

クラスメソッドは、AWSをはじめとする技術支援を行う企業で、最上位パートナーに認定されるなどの実績を持つ。オウンドメディア「DevelopersIO」では4万本以上の記事を公開し、技術情報の発信にも力を入れている。同社は「すべての人々の創造活動に貢献し続ける」を企業理念に掲げ、最適な技術提案を目指している。