マイクロソフト（本社：アメリカ）は、AIの安全性、セキュリティ、プライバシーを強化する新機能を発表した。同社は、信頼できるAIの提供に注力し、業界をリードする技術を構築している。新たな製品機能には、Azure AI Studioの評価機能やMicrosoft 365 CopilotのWebクエリ透明性が含まれる。

セキュリティ面では、Secure by Design、Secure by Default、Secure Operationsの3つの基本原則に基づいた取り組みを進めている。また、Microsoft DefenderやPurviewなどの製品にセキュリティ機能を組み込んでいる。カミンズやEPAM Systemsなどの企業は、マイクロソフトのセキュリティ機能を活用し、データ保護とガバナンスを強化している。

安全性に関しては、有害なコンテンツや偏見、誤用を避けるためのAIシステムの構築、テスト、監視に重点を置いている。新機能として、Azure AI Content Safetyの根拠性検出機能や埋め込み型Content Safetyが発表された。UnityやASOSは、これらの機能を利用してAIアプリケーションを構築し、教育分野でもニューヨーク市の公立学校が安全なチャットシステムの開発に取り組んでいる。

プライバシーにおいては、Azure OpenAI Service Whisperの機密推論プレビュー版やAzure Confidential VMの一般提供が発表された。これらは、顧客データの保護と遵守を優先するマイクロソフトのプライバシー原則に基づいている。F5やカナダロイヤル銀行は、これらの技術を活用し、機密性の高いデータの分析とAIモデルの開発を行っている。