パナソニックHD（大阪府門真市）は、産業用ロボットの制御技術を向上させる新たなAI技術“Diffusion Contact Model”を開発した。この技術は、人や物との接触を伴うタスクを効率的に学習させることが可能で、実機での試行錯誤を必要とする従来の方法に比べ、大幅な時間短縮が見込まれる。

同技術は、画像生成に用いられる「拡散モデル」を応用したもので、ロボットが触れる動きや力を高精度にシミュレートすることができる。これにより、ロボット導入のコストと時間を削減し、安全かつ正確な動作を実現することが期待される。

AI／ロボティクス技術の国際会議であるIROS 2024にて、この“Diffusion Contact Model”は発表される予定だ。会議はアラブ首長国連邦アブダビで2024年10月14日から18日まで開催される。

パナソニックHDは、この技術を活用して、人手不足解消などの社会課題に対応するためのロボットの自動化を進める。さらに、AI／ロボティクスの社会実装を加速し、人々の生活や仕事の場に貢献する研究開発を続けていく方針だ。