ティファナ（東京都目黒区）が提供する「AIさくらさん」が、青森県三戸町に導入される。10月1日から「書かない窓口」が実現し、住民はマイナンバーカードを使って申請書作成の手間を省けるようになる。この取り組みはデジタル庁の行政DX事業のモデルケースとしても注目されている。

三戸町は「デジタル田園都市国家構想交付金」の採択事業として、国家戦略の一環である先進的な取り組みを進めている。地方創生とデジタル化の融合を目指し、他の自治体にとってのロールモデルとなることが期待されている。

「AIさくらさん」の導入により、三戸町役場の来庁者は待ち時間の短縮と手書きの煩わしさから解放される。マイナンバーカードを利用した申請書記入サポートとAIアバターによる総合案内が、行政サービスの効率化を図る。

導入に向けて、三戸町は2023年度から窓口業務改革を検討し、「AIさくらさん」を選定。2024年4月から準備を開始し、10月の稼働に向けて最終調整中だ。ティファナは今後、全国100自治体への導入を目指し、利用状況や住民の声を基に機能拡張を予定している。