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ZIAI（東京都渋谷区）は、熊本市の市公式LINE「子育て」登録者約2万人を対象に行った実証実験で、約2ヶ月間で171件の相談に対応し、市民満足度97%を達成したと発表した。同社が開発した傾聴AIアルゴリズムは、子育てに関する不安や悩みを持つ親たちに24時間対話相手を提供する。

熊本市では、2025年4月から全国で施行される「妊婦等包括相談支援事業」に先駆けて、デジタル技術を活用した子育て支援策を導入。ZIAIと共同で、2025年1月21日から3月31日までの期間、市公式LINEを通じて傾聴AIチャットサービスを提供した。このサービスは、育児の孤立感や不安を抱える親たちに寄り添い、話を聴くことで支援を行う。

実験結果は、総相談時間が283時間に及び、総ターン数は1,478回で、1回の相談につき平均約9ターンの対話が行われた。20代から50代の親たちから高い評価を受け、満足度97%を記録した。これらの結果を受け、ZIAIと熊本市は、子育て支援だけでなく、他の分野への応用可能性についても検討を進めていく。

ZIAIは、個人の悩みに対応する新たな傾聴体験を提供するAIスタートアップである。社会課題に対応するために非営利のAI研究機関からスピンアウトし、2030年までに誰もが悩みを相談できる社会の実現を目指している。公式ウェブサイトは「https://ziai.io/」で、創業背景については「https://note.com/masayoshi4325/n/n7ef2eb52680f」で詳細を確認できる。